ビブラートと目尻のはざま

文系芸術脳OLが「発想のナナメ上」をめざして綴ります。

「嵐を翻弄するオンナになれるプレイリスト12選」

こんにちは。

1・27ショックから立ち上がり、必死に毎日生きています。

知り合いからは「ほんとに大丈夫?」「泣きたいときは泣きな…」と心配されまくりましたが、3日間泣き続けたらスッキリし、段々事実を受け入れ始め、鋼の心臓を手に入れました。

なぜなら私たちは、かの櫻井翔に地上波で心の安寧を齎され、かの松本潤にブログで忠誠を誓われたオンナなのだから…(強)

何が起きても一生ついていくと決めた激重オタクなのでこれからも愛を綴ります。がんばろうねComradeたち。ところでBRAVE早く発売してほしいね

 

さて、今回の嵐楽曲評は、

 

「嵐って爽やかでハッピーな似たような曲ばっかりでしょ?」と思っている巷の方々や、「5×10は入ってるけど…」という他Gファンの皆様に向けて「実は嵐の沼はここにもあるぜ!」と主張したいシリーズ第1弾

 

 

「嵐を翻弄するオンナになれるプレイリスト12選」

 

 

(どうしても10選にできなかった)

 

 

あの、単純に作品として「イケメンが恋に苦労する図」が好きなんですけど……

現実世界では爆モテ必至の嵐が作品世界の中で一枚上手な大人のオンナに手こずったり、「君」という代名詞を使って「私」を手に入れようと四苦八苦したりって、

最高じゃないですか…………???

もうアイドルという職業を選んでくれてありがとうとしか言えない。五線譜×数分という空間に無限の彼方が広がってる。私も現実世界でイケメン翻弄したい。(知らん)

あと、嵐のこういう楽曲ってあんまりシングル化されないんですけど、「え〜〜!?!?wwwwww」って笑っちゃうくらい歌詞が不憫だったり、坂口安吾ばりにヤンデレじみたりしててパブリックイメージとのギャップがヤバい。聴いてて新鮮だし、純粋に楽曲としてお洒落なものが多いので、是非聴いてほしいです。

 

あと…

www.kansou-blog.jp

この方の記事が的確で面白すぎて、触発されちゃいました。たぶんタイトルで何人か気付いた

この記事超すきです。かんそうさん失礼致しました。

 

よし、れっつごー!

 

 

【不憫すぎて何も言えない部門】

 

①「君は少しも悪くない」

アルバム『HERE WE GO!』(2002)

 

「君はもうキスの最中でも着信を待つことをやめない」

「彼氏の役を今も上手にやるしかない」

 

しんどいしんどい。早く別れなよ、君から振った方が楽になれるよとお節介アドバイスしたくなるくらい可哀想。なのにタイトル「君は少しも悪くない」ですよ...(どう考えても悪いのに)愛してるのに愛されてない、食欲もわかないし眠くもならない、もうそれすらも自分のせいだと思ってしまうくらい、彼女に傾倒してる若嵐くんの曲。

今にも消えそうな儚げ美少年の若大野智のソロパート「Give me your love...」が痛々しいくらい綺麗。弱くて脆くて尖った10代後半そこそこの嵐のサウンドは、今では感じられない「燻ったアオハル」感が凄く好きです。特に『HERE WE GO!』は全体的に都会的なアングラ感があって「嵐っぽくない」1枚だと思ってます。

 

ここから「嵐に携帯を持たせると大概不憫」伝説が始まった…

 

 

②「サワレナイ」

アルバム『ARASHI NO.1-嵐は嵐を呼ぶ- 』(2001) or 『ウラ嵐マニア』(2012)

 

「街で男が振り向くたびにいとしさがねじれていく たぶん僕はフェイクなんだね 好きなのは他のヤツ」

「こんなマジな憂鬱ははじめて」

 

キラキラ豪華クルーザーでデビューしたのにどうして最初の数年こんなに「2番目の男ソング」が多いの?マジで。「こんなマジな憂鬱ははじめて 」って言い回しが凄いミレニアム初頭感あってすきです。

ストーリーは超鬱展開なのに声のエフェクトもコーラスもビートも軽やかでポンポン進む面白い楽曲。初期の曲なので智の声がめちゃくちゃ聴こえるんですけど、まだちょっと不安定で色で言うと薄水色っぽい音色が余計不憫さをかき立てる。

てか嵐をフェイクにしてまで付き合う男がこの世にいるなら報告書と一緒に提出してほしいマジで。

 

 

③「恋はブレッキー」

シングル『時代』C/W (2001)

「最悪な週末ぐうぜん君を人混みで見かけた 誰かに微笑んで慣れたしぐさで車に乗り込む 『体調悪いから今日は会えない』さっきの言葉巻き戻してる」

「一緒にいる時にベルが鳴ってもなぜ電話に出ない?」

 

個人的には不憫部門第1位。

ringを贈ってみても本音が見抜けなかったり、君から「会いたい」って言ってくれなかったり、もう本当早く別れな…(n回目)なのに「君が恋をするのは僕しかいない」なんて歌っちゃうもんだから頭抱えるしかない。あと電話でてくれてない。

(てか「ブレッキー」って何?と問い続けて十数年、やっと「Breakin'」のことだとさっき歌詞調べてて気付きました。全然ブレッキーちゃうやんブレイキンじゃん)

イントロからお洒落で、ハスキー気味のボーカルとコーラスがいいダシ出してるスルメソング。間に挟まるラップが焦燥感溢れてて疾走感あってすきです。でも「やるせないyo, Hey yo Jesus!」って突然の神に対するフランクな呼びかけにいつもちょっと笑っちゃうごめん。

 

 

④「15th Moon」

アルバム『How's it going?』(2003)

「君はさっきも電話に嘘の居場所告げてFake smile」

 

歌詞不憫なんだけど、それを上回るサウンドの格好良さが個人的にたまらないです。何の音だろう…サビのチェンバロみたいな音がアクセントになっててシャープさを際立たせてる。でもまた電話で嘘つかれてるのホント不憫。

①〜③と後述する⑤は若さ故の苦しみを歌ってるから、今の嵐に向いてるかと言われたら微妙だと思うんですけど、15th Moonに関しては普通に歌ってほしい。サビ前の智の「こぉぉんや」と、サビの5人の「イ""ッフユワマーーイン」が好きすぎてそういえばアラフェス*1で投票してた。どこかでやってほしいなあ

『How's it going?』は『HERE WE GO!』に比べたらアングラ感が減り、ロック調の曲とバラード調の曲が入り交じった挑戦的なアルバム。是非に。

 

 

⑤「コイゴコロ

シングル『とまどいながら』C/W (2003) or 『ウラ嵐マニア』(2012)

「雨が降ってまだ待ち合わせ場所 電話こない してもこない ずっとこない メールしてもやっぱこない こないこない なんでなんで こない?」

 

道明寺かよ!!!!!

 

ってさっき歌詞見て思いました。「こない」の羅列こわい。そして電話に出てくれてない。

ガキっぽい男の子 VS 知的な女の子っていう対立構造の中で、女の子の方が2枚も3枚も上手なんですけど、「彼女ちょっと無理めでキツそう」って言ってる割には「細く白く触れたら死にそう 美味しそう 聡明で癒せそう」って気になっちゃうの可愛い。雨の中待ちぼうけなのは不憫だけどベースはすごい可愛い。でも触れたら死にそうが普通にこわい。

これもラップ→ボーカルのサンドイッチなんですが、詰め込みすぎないストリングスとベースのサウンドがすごく耳心地良い。

ちなみに嵐に則ると「コイゴコロォ(発音:koy goko law)」です。本人達があんなにシークレットトークで盛り上がってたのにやってくれなかったの結構根に持ってるからな〜〜!どこかでやってほしいなあ(2回目)

 

 

ヤンデレ&ストーカー部門】

 

⑥「Rain」

アルバム『One』(2005) ※大野智ソロ

「君の声消えた 受話器の向こうに」

「ポケットを探る この手の中にキケンなものを持つ」

「一人危ない目で走り出す」

 

もう、全部電話のせいだよ!!!!

 彼女の裏切りから来る焦燥、怒り、それら全てをひっくるめた究極のストーカー誕生ヤンデレ曲。「ポケットを探るこの手の中にキケンなものを持つ」っていう歌詞のせいで、サバイバルナイフを忍ばせて雨の中彼女を捜しに駆け出していく主人公が頭の中で出来上がってしまった。こわい。このまま翻弄し続けたら確実に死ぬよ(物騒)気をつけてください。

この『One』から個人のソロ曲が収録されるようになったんですが、その1発目がこれです。レコーディング前にラーメン食い過ぎて気持ち悪い中歌ったとは思えないほどの刺々しさと脆弱さの絶妙な声の塩梅にもう帽を脱するしかない。

コンサートではオールドデニムに黒Tに白ジャケットをキメてます。2007年の金髪ビジュも良いけど2012年の色黒肌に黒髪刈り上げスタイルも好きです。鬼気迫る狂気と美声でわたしは死んだ。棺からお送りしました。皆ぜひ。

 

 

⑦「Cry for you」

アルバム『Time』(2007)

「ロミオ探すBaby 痛みを畏れるジュリエット」

「俺はDie for you本当の愛を 君だけに全てを話そうか?」

 

自分らをロミオとジュリエットに見立てちゃうなんて、どこぞのホストとオンナ……この世界にはこの2人しかいないのか……(錯覚)ここまで「君」に傾倒してる嵐も珍しいです。爆エモ名曲揃いの『Time』の中でも異彩を放つ、ゴリゴリのロックチューン。かき鳴らすエレキにシャウト、共倒れするように畳み掛けるラップと絶唱フェイク、パブイメとは程遠い「ヤバい」嵐が耳から流れ込んで来る4分間。初めておすすめされたアルバムが『Time』だったんですけど、この曲で聴いちゃいけないものを聴いてしまった背徳感が芽生えたの覚えてます。でも一度聴いたら忘れない。

りあるふぇいすの亀梨くんに勝るとも劣らない二宮くんの「ジュリエーーーーッツ(舌打ち)」に全オタクが悶絶した。 

 

追記2019年2月10日:ベイストで流れたー!!!!!!わぁぁい!!!!!

 

 

⑧「let me down 」

アルバム『僕の見ている風景』(2010)

「今誰と何しているの?妄想先走ってフェードアウト」

「交差点いつもすれ違う 君のヒトミに恋して嗚呼…」

 

お洒落な金管楽器サウンドに身を任せてると突然脳内に降り注いで来るワード「交差点」。...ん?「自由気侭ワガママなすがまま」「甘すぎ蜜の味で翻弄の日々」ってさっき言ってたよね......?女の子にあれこれ振り回されてるんじゃなくて...?

え?君ら…

 

他人だったの?(戦慄)

 

交差点でいつもすれ違う女の子に妄想先走ってしまうヤバい男の歌でした。

コンサートではミルキーウェイボイスの大野相葉とレモンスカッシュボイスの二宮松本がそれぞれ花道の上下に分かれて歌い、ラップで地を這うようなボイスでサクライショーが登場します。この演出がカッコイイので歌詞のヤバさプラマイプラ。あと関係ないんですけど、この振付の脚のステップが難易度おにレベルらしく嵐から直々に挑戦状出されてたので、ダンス得意な方チャレンジしてみてください。ちなみにわたしはできなかった!

 

 

【なされるがまま部門】

 

⑨「wanna be...」

シングル『迷宮ラブソング』C/W (2011) or『ウラ嵐マニア』(2012)

「可愛さチラつかせ直後には突き放す 挑発に乗るからさぁいっそ楽にしてほしい」

「止められない捻れる愛 もう錯覚でもいいや」

「でもワガママな君は似合わない僕以外」

 

アニヲタの妹が好きな曲。ファーストインプレッション「アニメの主題歌みたい」「若手声優が歌ってそうなキャラソンみたい」でした。恋愛ゲーの修羅場シーンの主題歌って感じ。

ハードコアな伴奏と「もう錯覚でもいいやー!」「君の罪!」って振り切れる嵐くんたちの絶妙なマッチが良い曲です。そしてここに出て来るオンナが多分嵐史上1番手強い。うちの囁き担当じゅんまつもとも「You!」でめちゃくちゃ良い仕事しすぎてます。1億人の耳幸せにしてやるよー。コンサートだったらここで絶対中央のモニターに顔抜かれてる。

これもアラフェスで投票したなぁ。どこかでやってほしいなあ(アゲイン)

 

 

⑩「Fake it」

シングル『君のうた』C/W (2018)

「If you number your lover どの辺りにいる」

「形あるもの皆 朽ち果てるのと煙に巻く君」

「君が望むなら I'll be waiting in the line」

 

オシャレ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!(叫)

洋楽好きな人にゴリ推ししたいのが⑩と⑪です。

地声と裏声を行き来する曲なので歌ってる方はめちゃくちゃ大変だと思うんですけど、聴いてる方は絶妙な裏拍のビートと嵐の歌唱力にもう絶句。オケだけ聴くと如何にお洒落かが分かるしちょっとPerfumeみがある。そして「形あるもの皆 (uh) 朽ち果てるのと煙に巻く君」の(uh)、ここ、息を抜くように吐息を吐き捨てるんですけど、嗚呼、この世にこの曲を生み出してくれた全ての製作陣の皆様に足向けて寝られないです。ありがとうございます。

「number your lover」できるくらい数多の男の影がちらつくオンナに対してのこの健気さと垣間みれる諦観がすごくいい。てか『君のうた』のカップリングが全部良すぎて今すぐにでも音楽好きな人はタワレコに走ってほしい…マジ最高。

 

 

⑪「Sugar」

アルバム『untitled』(2017)

「饒舌な言い訳を嫌う君に抗えぬOnly lonely love」

「刺すようなPrivate eyes それさえもFeel so nice」

「成す術もない哀れな僕を 嘲笑ってくれよSugar」

 

全オタクが好きな曲。たぶん。

Fake itが好きな人は絶対Sugar好きだし、その逆も然り。 情報量の多すぎないエレクトロサウンドが好きな人に特におすすめしたい。

歌詞があまりにも美しくて、「月明かり君は素敵に纏って 悔しいくらい饒舌に笑う」「何もかも幻だよ、みたいに嘯いたその瞳が愛おしいんだ」って、一体全体どんな恋愛経験を積んだらそんな言葉を紡ぎだせるの.......うわ〜〜弟子入りしたい......そしてこのパートを大野→相葉に歌割りした方...一緒にお酒飲みたいです。

刺すようなPrivate eyesも蔑みのCold eyesにもFeel so niceなドMすぎる年下男子くんたちのお手上げ状態が可愛い。30代も半ばでこんな曲歌っちゃったらパトロン増えちゃう。

 

 

【女々しくて辛いよ部門】

 

⑫「復活LOVE」

シングルA面 (2016)

「見失った恋人を諦めきれないのさまだ どんなことがあっても待ち続けるよ僕は」

「どこにいる?メールさえも届かない」

「優しさに甘えすぎた僕を許してごめんね」 

 

山下達郎サウンド竹内まりや作の「女性から見た『失恋した男の女々しさ』」全開の歌詞が乗っかって、トレンディドラマ一直線な嵐が誕生した個人的名曲。

この歌詞を歌う嵐が等身大の男でリアルですごく良い......プラス、どこにでもいそうな女々しい男の泣き言を綺麗にまとめるアイドル「嵐」のポテンシャルもすごく良い......スタンドマイクを味方につけた嵐は最高。テストに出ません。

そして2016年になってもメール届かない嵐がやっぱ不憫大賞。着拒されるくらいの瀬戸際まで彼女の我慢に気付かない鈍感な男・嵐。それでも好きだよ

この曲に関しては、もっともっとフィーチャーされていいと思うのよね。TVでもっとやろうよ〜〜相葉くんの「おかえり」でリア恋枠相葉雅紀が確立されすぎてお茶の間の恋人になっちゃうよ〜〜!!!

 

 

 

おわり。もっと隠れてる気がするので皆さんのおすすめも教えて下さい。

 

 

12曲続けて聴いたらきっと皆もイイオンナ。

 

 

 

*1:2012年と2013年に国立で開催されたファン投票によるコンサート