ビブラートと目尻のはざま

文系芸術脳OLが「発想のナナメ上」をめざして綴ります。

その翌日に書く話、嵐を1億年でも守り切ってみせるさ

▶2019年1月27日 22:06


自宅に戻りテレビをつけると、
そこには動画と同じ服装でマイクを持つ嵐。
黒スーツでもなく、会議用デスクでもなく、
白い垂れ幕の前に、立って並ぶ5人。

左から相葉くん、潤くん、真ん中に智くん、翔さん、ニノ。



嵐を離さない
そのつもりだな、この人達は
そんなことを感じた。



訥々と話す智くん。


いつから気持ちが芽生えたか

何か達成感があったのか

お休みの間は何をするのか


いつになく真剣で覚悟を湛えた瞳は、いつもより大きく見えた。



何年くらい休むのか?
だいたいどのくらい?

という質問に対して、


「だいっ...まぁ、ほんとに...スーッ...だいっちゃ、ちょ、きまってないです(笑)」


って、「決まってないんだよね?」って潤くんや翔くんに優しく突っ込まれながら、初めて大好きな笑顔をみせてくれた瞬間、わたしも笑顔が零れてしまって。


あぁわたしの大好きな大野智

こんな時でさえ優しく包み込んでくれるのが嵐だ

と泣きながら笑ってしまった。



全ての言葉に対して想うことはあれど、全てについて話し始めたら終わらないので、
あまりWSやニュースで取り上げられなかったけれど、個人的にすごく印象的だった受け答えを抜粋。


話を告げられた時どう思ったか、どう着地点を見出したか?
という質問に対しての、あまりにも聡明で物わかりの良すぎる優しい翔くんの言葉


「誰か一人の思いで「嵐の将来のことを決めるのは難しいだろうな」という思いがあるのと同時に、他の何人かの思いで一人の一生を縛ることもできないなと」

メンバーで反対した人は?
という質問に対しての、ファンが聞きたかった「最後まで考えてくれた」という事実を引き出したにのみやくんの言葉


「僕もリーダーとご飯を食べに行った時に、その、なんかできる方法はないのか、ということを言っていましたし、リーダーもぎりぎりまで考えてくれたなって印象でした」


ファンにはどういう思い?一言かけるとしたらという質問に対しての、安心させてくれる潤くんの言葉


「明日から、今日発表させて頂いたことで、僕ら自身もほんとに前向きに、毎日過ごしていきたいと思っているので、まずは自分たちのやっているバラエティー番組とか、歌番組に出た際の5人の空気を確かめていただけたら、少しは安心して頂けるんじゃないかな、と」


十分な英気が養えたらまた世界に嵐を巻き起こすんでしょうか?
という質問に対しての、曇り空の隙間からほんの僅かでも一筋の希望を照らしてくれる相葉くんの言葉


「まだね、実際、巻き起こせてないと思うので、これはもうリーダーがこう、同じ方向を向いてくれた時には、"巻き起こす"でいいんだよね?」
「...巻き起こしちゃいますか?」(智くん)
「うふふふふ、っね、向いた時にはですけど、はい、いつの日か」


この、いつの日か、があまりにも儚くて、その「いつの日か」が永遠に訪れない可能性だってもちろんあるわけで、
それなのに相葉くんが言うとこんっなに魔法のような言葉に聞こえるんだなと思った。


ほかにも、
「無責任」と言われたことに対してクレバーに返答した翔くん、
「リーダーが悪者になって見えているのであれば、我々の力不足だと思います」と5人の総意であることをきちんと伝えるにのみやくん、
発言のメディアへの影響が強い2人がこう言ってくれたことで、先回りして悪い芽を摘んでくれたな、という印象を持った。

ほんとうにありがとう。





そして、智くん、



「自分の中で活動を終わらせたいという思いとともに、やっぱり...やっぱりこう例えば、自分の中でですけど...じゃあ例えば3年くらい1回やめたいな、なんていうことは、自分の中で、そんな都合のいい話は自分の中でないと勝手に思ってたんで、なんでやっぱり..."けじめ"としてジャニーズ事務所を...辞めることだろう、と自分の中では思っていたんで、で、こう...メンバーと、えー事務所の方々と話していく中で...まあ「そこまでする必要ない」てっ...じゃないですけど「お休み...でもいいんじゃない?」という言葉が入ってきた中で......あっ、そういう形でもよろしいんですか、というか、その言葉に甘えたというか...そこで着地しましたね最終的には」


(うわん、文字起こししたら「自分の中で」ってめちゃくちゃいってる......)


という思いがあったぶん、一人一人の些細な言葉がきっと智くんを引き止める細い細い糸になっていったんだろうし、それを少しずつ言及するのではなく、
話し合いの中で印象に残っている言葉を聞かれて、「覚えてる?」「あれば全員分欲しいけど、ほんとはね」「ランキング形式でもいいよ〜?」と茶化して稼いでくれた4人に対して、


「まあ最終的にこう...期限というか、2020年いっぱいまでと決まった時...に、まあ意見がまとまって、気持ちがまとまってきたときに...まあメンバーが、こう...最後までこう......笑っていようと、言われた時はまあ......うん.......やばかったですね... (笑う)」

「...やっぱ涙が?」(ビビット記者)

「...んー...もう正直、まあなんだろう...素直になっ、申し訳ない気持ちがもちろんある中で...なんて人たちだろうというか...単純に、んー嵐でよかったなぁ、とかなんか、言葉にならなかったですね」

(まあ言い過ぎ...打ちながらまた泣けてきた)



って、「嵐」への愛を語ってくれた智くんに、



わたしは嵐のファンで幸せだ

わたしのすきな大野智という人は嵐でよかった

嵐がこの5人でよかったし、4人がこの人たちでよかった



の繰り返し。


ずっと泣きながら。

でも、数時間前の涙とはワケが違いすぎる。

なんで幸せなんだろうな、いま?と自分でも笑えてきちゃうくらい、心からの笑顔で泣いた。





本当にこの会見は凄かった。


突然の事にちゃぶ台ひっくり返すでもなく、各々受け止めて、あの1度決めたら変えない智くんを甘えさせてあげた4人は本当にすごいし、それが「嵐」を宝箱に閉じ込めるという選択に繋がったと思うと、心から感謝が尽きないし、

智くんが身も心も壊れないうちに休ませてあげて、気が向いたらいつでも帰っておいで、ってひとり分のスペースだけちゃんと空けてふわふわのベッドをとっておいてくれている感じ、




この感じ、




これが嵐の活動休止会見なのか





どこまでも優しくあたたかく、
それでいて付け入る隙を与えないほどガッチリと5人でスクラムを組まれて、
残された2年間、嵐という宝物を守り抜くことを正々堂々と誓われた



なんてグループだ
こんな活動休止会見見たことない。











私が、人生で初めて好きになったグループが、お休みする。

人生でいちばん好きになった芸能人が、芸能界を去る。



5人で歌ってる姿、踊ってる姿は、もう二度と見られないかもしれない。
5人が歩いてきた21年と3ヶ月の道は、一旦途切れる。
大野智というパフォーマーは、もう帰ってこないかもしれない。



本人達が1年半かけて答えを出した結論を、1日2日で切り替えていくのは厳しい。

前の前の記事でも書いたように、彼らはあまりにも近すぎたし、
正直なところ、智くんは帰ってこない、ともう思っている自分もいる。
その方が期待したときのダメージが少ないし、智くんはこの世界に居続けるにはあまりにも純粋で繊細な人だと思うから。
あったとしても、何かで1度だけとか、継続的なことはしないのかなと思うようにしてる。切ないけど。




でも、
「諦めんなよ、リーダーの心動かしたのはうちらだからね」
っていう4人の声が聞こえる。
「そろそろ泣き止まないと置いてくぞ」っていう嵐みんなの声も聞こえる。


一瞬でも瞬きしたら、もう1億光年先に5人が駆け抜けてしまうんじゃないか、

そのくらい、昨日見た5人は輝きに溢れていた。




2年間が長いか短いかなんて過ぎなきゃ分からないけれど、

嵐がこれから目指す頂上の果ての果てまで、

私は一瞬たりとも離れずについていく。





2019年1月28日(月)